大変遅くなってしまいましたが、3月、カオリさん@編集部🍋とうかがった、SAKUさんとSAKUさんのお店のレポートをお届けします。



いつも温かくウィットに富んだ投稿やコメントをしてくださるSAKUさん @SAKU   。もっとよく知りたい!と気になっていた方も多いのでは?



フィトリートゼミ会員のSAKUさんは現在、ご友人とともに植物療法とチョコレートのお店を営みながら、「Phytreat調合相談員」第一号を目指してサポートを受けられている真っ最中です。

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・・・そのサポート面談に私(@マッキー@編集部🕊️)がついていったというのが3月の訪問でした!



SAKU。



先日、SAKUさんからの投稿にもありましたが、実はこのコミュニティネームはご自身の名前ではなく、SAKUさんがご友人と始めたお店の名前「朔(さく)」からとったもの。


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SAKUさんがハーブティーを中心とした植物療法メニューの提案と提供、元シェフであるご友人がハーブやスパイスを組み合わせたチョコレート、焼き菓子などを提供しています。


暗闇からのはじまり🌛


お店の名前の由来を、SAKUさんは「暗闇から始めたから」と話します。新月、もしくは月が地球に向けて暗い面を向ける時刻を表す「朔」。

 

というのもSAKUさん、長く勤めた前職を退職した時点ではまったく開業するつもりがなかったそう。植物療法の勉強も始めたばかりで、前出のご友人の誘いで彼女がシェフとして勤めている施設でハーブ園の手伝いと事務をする予定でした。

 

しかしSAKUさんが就職する前にご友人が退職することに。

 

仲間としてともに働くつもりだったSAKUさんも、就職する気持ちがなくなり「人生初のモラトリアム期間」(SAKUさん)を過ごしながら、ハーブの勉強を続けることにしたそう。

 

「自分のために好きな分野の、やりたい勉強をするという」という、これまでの人生にはなかった幸せな時間。とはいえ、お先真っ暗であることには変わらない二人。



そんなある日、ご友人がSAKUさんを公園に呼び出します。



二人で芝生に寝っ転がりながらぼんやり、ぽつぽつと今後のことを話していたその真横に建っていたのが、現在、お店を開いてるSCOP TOYAMAでした。


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SCOP TOYAMAとは「創業支援センター」と「創業・移住住宅」の2つの軸で富山の人々の新たな創造を応援する、当時できたばかりの施設。創業支援センター側が提供する支援の一つに、厨房設備が揃った店舗を一定期間借りられる「チャレンジショップ」という制度があり、まさに入居者を募集しているタイミングでした。

 

ご友人はここでの開業をSAKUさんに提案しようと呼び出したのです。資金も潤沢でなく、これまでの経験とはまったく違う分野にチャレンジをするSAKUさんにとって、まさに願ってもいない施設。

 

いっそのこと開業しちゃう!? 



隠れていた月が現れた瞬間。諸々の申請も通り、2022年12月、SAKUさんが創業者となりチャレンジショップの第一号店として「朔」はオープンしました。


SAKUさんらしさ溢れる定番ブレンド🫖


現在、「朔」のお客さまの中心は、SAKUさんたちと同様にSCOP TOYAMAに入居しているスタートアップを頑張る人たちや、SAKUさんの知人・友人。隣の店舗と共有の小さな飲食スペースがある店舗で、主にDgs Phytreatから仕入れたハーブや物販商品を提供しています。

 

「まずは自分がDgs Phytreatのハーブを初めて飲んだときに感じた、ハーブって美味しいということ知っていただき、加えて不調に寄り添ってくれる、という体験をしていただきたい」

 

と、SAKUさん。いくつかの定番ブレンドをつくり、ティーバッグでテイクアウトにも対応。そこで気に入っていただいたら、お客さまの状況に合わせ、ティーバッグもしくは、リーフでの提供もしています。

 

さて、気になる定番ブレンドの種類ですが、訪れるお客さまの様子をしっかり見ているからこそ生まれたのがよくわかるラインアップです。


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面談後の改訂版メニュー表(SAKUさんより)


そしてSAKUさんの優しさとユーモアが滲み出ているメニュー名。

 
ハーブティーに慣れていない人も、ハーブティーをよく知らない人も、ハーブで体調等をケアにすることに半信半疑な人も



「なんか気になる」「自分のためかも」



と楽しみながら選べる工夫が施されています。

 

お客さまの数は少ないものの常連さんもついてきました。緊急の相談事などがあったときにはお店からの帰宅途中に配達にも行くこともあるのだとか。

 

ちなみに生のSAKUさんは、コミュニティ内での雰囲気と変わらず懐深く、ご自身の意見をしっかりと持ちながらも、決してユーモアを忘れない方。



施設に入居する若い常連さんたちにとって、SAKUさんとの日々のちょっとした会話も心の寄る辺となっているであろうことは想像に難くありませんでした。
 

目指すは街の保健室🩺


今回の「Phytreat調合相談員」サポート面談では、主にSAKUさんが課題と感じている、お店の存在周知、集客、ファンづくりなどについて話されました。

 

SCOP TOYAMAは交通量の多い大通りから少し奥まった場所にあり、施設自体の認知がまだ弱いという問題があるのです。

 

カオリさんからは、メニュー名などについての薬機法的なチェックや、店舗内でのハーブの管理方法についてのアドバイスなどを。そしてSAKUさんの個性と強みをより生かす提案などが行われました。

 

そんな面談から生まれたものの一つが、先日、これから連載が始まるSAKUの「朔文」。


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(写真:SAKUさんより)

コミュニティ内でも発揮くださっているSAKUさんの文章力と、店舗にあったSAKUさんの文字の魅力を掛け合わせたお客さまへのお手紙です。



 また「対話がなくとも気軽に手に取れるものを」(SAKUさん)と、面談を生かして早速新しい商品もつくられ、ご報告いただいています。


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(写真:SAKUさんより)


面談時、お店の存在周知のために「外にも出て行こうかと」と話していたSAKUさん。



その言葉通り、最近は富山県内のイベントへの出店も積極的に行っているとのこと(地図も投稿くださっていましたね)。



「目指す立ち位置は、街の保健室。誠実なハーブを提供している時点で、地域のウェルビーイングに貢献できる素地があると考えています。自分の体力も知力も下降していく中で、少しでも長く続け、少しでも必要としている方に広く届けられるよう、頑張っていきたい」



ご一緒にされているご友人は年内に独立予定。もうすぐ「朔」はSAKUさん一人のお店になります。



今は前述した課題とともに、その時を迎えるための店舗内改革もあれこれと検討中。



その試行錯誤の様子の一端もまたお知らせしてくださることと思います。



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【カオリさん@編集部🍋 @Kaorisan からのメッセージ】
今できることを着実に、そしてダイナミックに行なっているSAKUさん、日々の積み重ねの結果どんな展開が起きるのかがとても楽しみです!
そしてSAKUさんのお人柄からの「話しやすさ」は確実に強みになっています!手書きの文字の雰囲気にも心を奪われました。
Phytreatとしてもお店の内容や集客諸々、サポートしてまいります!


(2024/6/8投稿    2024/9/29一部改訂)