こんにちは、カオリ@編集部です。
この連載は会員の方以外もお読みいただける公開記事です。
このコミュニティでは、普段あまり表に出すことのない、斜め上の視点から
フィトリート独自の深ーく創造的な(?)ハーブの世界をお伝えしたいと思っています。
そもそも、フィトリート / Phytreat は
Phyto 植物 + Retreat リトリート の造語
リトリート(日常から離れた場所に赴き、自然の中に身をおいて自らと向き合うこと)を 植物(Phyto)を自らに近づけることによって日常の中で自分と向き合う時間を持って欲しい
というような想いから生まれた言葉です。
フィトリートの舞台(Dgs Phytreat)ではハーブをメインにご提供しておりまして
美味しいハーブティーで、お客様を良い状態に導くことを使命とし、ハーブを取り扱っております。
ハーブのことを突き詰め続けていると、ハーブが、そしてフィトリートが
どう社会全体に役立つことができるのか?
ということを考えるようになりました。
常に人の周りにある「のみもの」。
いや、常に人は飲むものを探していませんか。
人が集うときにも、挨拶と同じような感覚で
何か飲まれますか?と声を掛け、
お水、緑茶、コーヒー、ジュース というような飲み物を用意しますね。
お好みはあるにせよ、たいていの人が選ぶ飲み物。
それらのなかに、ハーブティーはあまり登場しないですよね。
どちらかというと嗜好品として好まれているというよりは
”リラックスしたいときに飲むもの”というのが定位置かもしれませんが
ハーブティーと呼ぶ飲み物には、
とにかくたくさんの種類の植物を使用することができるので
リラックスとかそんなふわっとしたことばかりでなく、さまざまな意味を持つはずの飲み物なんですよね。
さまざまな意味を持たせることができるからこそ、パーソナライズも可能になる。
そんなたくさんのハーブ達ですが、どうもこう、偏った効能のような情報ばかりが独り歩きしていることには常に疑問を感じています。
時には「カオリさん、〇〇(病名)にいいハーブを教えてください!」と言われることに
非常に違和感があります。
私はハーブのもつ「性質」を重視しています。
その「性質」を作るものは
そのハーブがもつ 味であり、香りであり、色であり。それらの根拠は、成分です。
それらを体に取り込んだ時に、どのような変化をもたらすか。
全部ひっくるめて「性質」。
さらにいうと、どんな状態の人にどの植物の、どんな性質が合っているのか、必要としているのか?
ということを考えながら、ハーブのブレンドを「デザインする」ような感覚でいつも調合しています。
ドラッグストアフィトリートの店頭では、毎日お客様の相談に乗りながら、その方専用のオリジナルブレンドをつくっています。
そのためには、その方がどんな生活をしていて、どんなことに困っていて、どうなりたいのか
ということを聞かなければハーブを選定してブレンドをデザインすることができないのです。
そして気づいたんです。
結局これって、ハーブを用いて
その方の「ウェルビーイングのためのチューニング」のようなことをしたいんだ、と。
ハーブを使って、あらゆるデザインすることで、心も体も ときには軽く、ときには豊かになって
ウェルビーイングに過ごせる日々を演出できたら。
これこそハーブにしかできないことではないでしょうか。
前述した「〇〇(病名)」に関しても、結局それを改善するためには、
ウェルビーイングの積み重ね、なんですよね。
結局、ウェルビーイングって、身体のバランスの偏りを、良い状態へ戻すことでも近づけるでしょうから。
時には医薬品で症状を改善したり、QOL(生活の質)を改善することも、一つの解決策として必要であることも多々ある思いますが
薬とも違う、ハーブの持っている本当の力。
それは効力とも言えるし、性質ともとれるし、美味しさでもある。
それらを伝えたい。
ハーブで個人も、社会も Wellbeing を目指したい。
カオリハーブマガジンはそんな目的を持ってお届けして参ります。
みなさまが感じた事もお聞かせいただけると嬉しいです。
(2023/10/07公開)