カオリハーブマガジン第十二号はかねてから編集マッキーさんよりリクエストをいただいておりましたハーブのあれこれまとめをお届けしたいと思います。
🌿〇〇ってなんですか〜?
△△ってどうなんですか〜
美味しいハーブの淹れかた🫖まとめてください〜!
・・・色々書いていたらフランス語解説のようになってしまいましたが
結局、ネオハーブカルチャーはフランス派生でもありますからね、Phytreatフランス語部ではかつての異国人生活者目線でおもしろおかしく繰り広げておりますのでそちらもぜひご参加くださいませ〜🇫🇷
ティザンヌとは
La tisane (女性名詞):茶剤 乾燥させた薬草やハーブ、それでつくるお茶(ハーブティー)Le thé (茶)と区別されます。
カタカナで表記する、発音するとしたら ティザンヌ が最も近い。
ティザンと表現されることもあるが女性名詞なので最後の -neを発音しましょう
最近話題の「グランメゾン👨🍳」はGrand Maisonと表記されておりそう発音されておりますが、本来はGrande Maison [グランドメゾン]
でもわざとな気もしますし、みんなに言われているだろうから私はあまり気にしていないです。
ほかにも実は日本の有名ブランドの中にもいくつか、女性名詞なのに男性名詞風に表現されていて、本来正しくない言葉になってしまっているブランドがあります。
女性(名詞)蔑視なの!?!?!というのは冗談ですが
ついでに言うと
「タンチュメール」
人気商品の名称として浸透しているのですが
これをいわゆる「ハーブチンキ」と同義語で使っている方々が多いです。
La teinture mère [ラ タンチュール メール] です。
これも女性名詞なので-re を落とさない。
意味は
mère = mother 母
teinture = tincture ティンクチャー
・・・「(ハーブ)チンキ」でいいですよ。
カフェインについて
カフェイン はハーブやお茶に含まれているものはフランス語で Théine (テイン)と言います。コーヒーのものと区別するんですね。ハーブティーにテインが含まれているかと訊きます。物質としては同じです。
ハーブティーには Sans théine とが théine-free と書いてあればカフェインは含まれていないと言うことになります。
茶類以外にハーブティーにブレンドされ得るものでカフェイン(テイン、とわざわざ言うつもりはない)が含まれるものとしてはコーラナッツ・マテくらいです。
ハーブティーは妊娠中に飲めるのか問題
妊娠中にカフェインは避けるべきという流れから、ハーブティーにカフェインが含まれているかを気にされる方も多いですね。
でもカフェインが含まれていないからと言って、全てのハーブが安全と言われるわけではないです。避けるべきハーブも多いです。
そして妊娠中のハーブの影響は、実際は「わからない」ので
総じて、私がいつもお伝えしているのは
妊娠中は不必要なハーブは飲まないに越したことはない です。
市販の、茶葉がライトなティーバッグタイプは妊娠中に飲まない様にと表記がなければ、
常識的な量で飲む分には問題ないと言えます。
次に我々が提供しているようなティザンヌですが
問題ないというものもありますし、絶対避けるべきというものもあります。
でも逆に大丈夫なものは?お勧めのものは?と訊かれると
妊娠中に飲んだ方がいいハーブ、一般全体的に妊娠中におすすめするティザンヌは ない です。
ただしマイナートラブル発生時にはハーブに助けられることも多いのも事実、ケースバイケースなのでまずはDgs Phytreatにご相談ください。
ハーブティーの淹れかた色々
茶剤ティザンヌからさまざまな方法で抽出して、その成分を取り入れたいわけで
効果的かつ美味しく淹れたいですね。
Dgs Phytreatで試飲していただくハーブティーが「家で飲むより美味しい🤍」と言っていただくことも多く、ぜひおうちでも美味しく飲んでいただけるようにポイントも解説します
🌿茶葉の量は200-250mLに対して「テーブルスプーン1」を目安にしてください
🫖 en infusion アンフュージョンの場合
茶葉を熱湯で浸出するのがアンフュージョン
ポイント👉
・沸かしたての熱湯を使う
・保温性のある容器で作る
・浸出中は蓋をする
・5~10分は最低でも浸出。お好みで15分くらいおいてもOK
・茶葉は必ず取り出す
ティーバッグタイプも同様。保温性のあるタンブラーで作って持ち歩くと
美味しいハーブティーが1日中楽しめますよ🤍
TOPHYのティーバッグタイプハーブティーはオフィスや旅行先のホテルで飲むのにとてもおすすめなのでぜひタンブラーやステンレスボトルなどでどうぞ🌿
🔥 en décoction デコクションの場合
小さい片手鍋や薬罐、土瓶で水の状態から茶葉を入れて煮出すのがデコクション
鍋等の材質はステンレスかホーロー、ガラスがおすすめ
(アルミニウム・銅・鉄製は避ける)
・沸騰するまでは強めの火でOK、沸き始めたら弱火にする
・沸騰してから2~10分程度
・煮出した後蓋をして数分蒸らす
・もちろん最後に茶葉は取り出す
・いっそのこと自動煎じ器を使う(火加減がちょうどよく、煮出しすぎを防げる)
漢方の煎薬のように煮詰めることは目的としていないのと、香りや風味高いものもブレンドされていることが多いので煮出す時間はそれほど長くないです。
少し沸いた状態を保つことで硬い根や葉の細胞壁を壊してから🪵
じっくりと浸出させる!という感じです。
これ以外の方法として「水出し」についてもよく訊かれるのですが
原則ティザンヌを水出しするのはおすすめできません。
まず雑菌問題。お茶、紅茶、ハーブティーにも雑菌はいます。
そもそも成分がちゃんと出るか問題。
植物は乾燥させることでパリパリと崩れます、つまりいくらか成分は出やすくなっておりますがやはりもう少しエネルギーを加えないと成分は十分にでないです。
「水出し可」と書かれた製品はもちろん大丈夫です。
最後に、言葉も文化も 浸透していくうちに変化していくことや、新しいものを持ってくる人がそもそも間違えていることはよくあることです。
そして本来のやり方でなくとも、その土地や文化に馴染むようアレンジしたっていいんですよね。その物を本質をリスペクトしていれば!